2012年8月18日土曜日

通気胴縁その二

一階部分の板張り下地ですが、板は縦張りにするので当然横向きに胴縁をたくさん取り付けることになります。

これを普通に取り付けたのでは通気性が今イチ良くないので、所々に半月型の切り欠きを施します。

バンドソーでスイスイと切って行きます。

こんな感じで残り代、最小で15mmくらいでしょうか。

半月型に切り欠いた所を、下から空気が上昇気流により上がってくるという仕掛け。

この通気胴縁ですが、普通の桟をまず縦張りしてから横張りすると通気層が出来るので、そんな工法も良く使われるようですが、手間も材料もたくさんかかりそうです。

それで取り敢えずネットで調べてみたら、こういった切り欠きタイプが最近流行っているのを知りました。
切り欠きのプロセスがちょいと面倒な気がしましたが、試しにやってみたらそんなに手間でも無かったです。
薄い桟を二重にするよりも丸く切り欠いている分、ストレスポイントも少なく、材料も少ないので良いのではないかと思います。



そして板を貼った後、気になるのはこの隙間に虫やら生き物が侵入して来て、巣を作ってしまう可能性がある事ですが、一番下と上の桟の開口部にステンレス製の防虫網を張って防いでおきます。

ガンタッカーで適当に取り付けます。

このステンレス網を切るのが意外に難しく、コツを掴むまで苦労しました。




後は板張りのてっぺんに取り付ける笠木と言うのでしょうか、水切りと言うのでしょうか、名前も良く知りませんが、そいつを作りました。

結構長い材料に溝を掘ったり、斜め切りしたりするので一人での作業は厳しいです。
そろそろ娘の翠に手伝わせても良い頃合いかも知れません。



長い材を縦挽きする時にテーブルの向こう側に受ける人が欲しいものです。


ミドちゃんにやらせてみたら、案外うまく行きました。

こう言った作業の場合、送るスピードと受ける方のスピードが上手く連動する
のが基本ですが、親子だけに不思議とピッタリ、シンクロするものですね。

仕上がった形状です。下側の大きな溝に壁板の上端が入ります。
大きめなのでその隙間から空気が出て行く訳です。
その隣の小さな溝は水切りです。



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