2012年11月4日日曜日

木ずり打ち付け、そして荒土の仕入れ

さて、昨日の続きです。

木ずりの打付けですが、一番の難関はやはり通称「ケラバ」と呼ばれる三角屋根のあたりです。

渡りアゴで飛び出ている小屋梁や火打梁の先端が邪魔くさいし、とにかく木ずりの長さも一本ずつ現物にあたって切らないといけません。

これは助手を使って作業するしか無いな、ということでワイフの登場です。

二階の窓から桟を供給してもらって足場の上で長さ切りして、取り付け。
毎日のように高いところに上っていると、恐怖心もだんだん麻痺して来ますが、一番上の足場は、やっぱりちょっと怖いです。

天窓の開口を利用して、桟の長さ切りです。
不用意に立ち上がると頭をぶつけてしまうので要注意です。
ショックでバランスを失い、地獄に真っ逆さま!かもしれません。

さて、木ずりを全部打ち付けたら今度は壁土の準備です。

藁を泥に入れて発酵させ、コンディションも整ったいわゆる「泥コン」が大量に必要ですが、これは飯田市山本にある城山建材さんで購入します。

それと去年お隣さんの土蔵を修理した時に、余って出た荒土を頂いたものがあるのでミックスして使おうかと思います。

大量に水と藁を投入して、ねりねりします。

この作業はバックホー等の重機があればよいのですが、うまく調達できなかったので人力でやることにします。しんどいけど、やっているうちにムキになって来てなかなかやめられません!
まさに農耕民族のDNA。面白くもないのにやめられないようにプログラミングされているようです。

ぬかるみの世界です。
そしてついに11月になってしまったところで、泥コンを受け取りに行きました。
配達もして頂けるとの事ですが、料金のことを計算すれば自分でダンプカーを借りて行った方が良さそうです。
そのダンプのレンタルも又、なかなか空きがなく困っていた所、村内の与根山建設さんに快く提供して頂きました。Thanks Godであります。

建材屋さんでネチャネチャになった泥コンを2tトラックのあおりに擦り切り
一杯分ずつ積んで運びます。
ダンプカーも初めて扱いましたが、なかなか面白いです。
アオリの内側にこびりついた泥が簡単には落ちてくれません。
総量にして2tダンプ三倍分。つまり朝から三往復しましたので無事終了した時は夜になっていました。

これでほぼ壁塗りの準備は整いました。後は天気と気温が都合良くいってくれることを願うだけです。

11月5日から塗り壁を始めます。 wakuwaku~

2012年11月3日土曜日

畳取り付け、外壁板張り

いや〜、すっかり寒くなってしまいました。

果たして、このままでは壁塗りが出来るのかと、一抹の不安がよぎりますがもう後には引けません!
この調子でドンドン寒くなっても、まだ凍結にまでは至らないでしょう。

そんなわけで、急ピッチで畳の取り付けと木ずりの打ち付けを強行します!

前回のブログではほとんど出来ているみたいでしたが、
実は反対側の東面、まだこんな状態でした。材木が足りなくなりまして…。
北島画伯は仕事で来れなくなりましたが、ピッチを落とすわけには行きません。

古畳は表面のい草部分を取り外して使います。

藁床の畳は約30kgあります。これを足場の上に立って取り付けるのが
結構しんどい作業です。
畳を張る合間に、気になっていた窓の庇の板金加工をしました。
さて、どうしようかなと思っていたら、隣家のご主人がやり方を教えてくれました。
(元板金職人の屋根やさんなのです)



板金加工はちょっと畑違いな作業なので億劫でしたが、やってみたら意外に簡単でした。
何にせよ、色々と体験するのは面白いです。

外壁角面の処理です。ほんのちょっと足りない所をごまかしています。

材木も入荷してやっとこの面も仕上がりました。
まだ借り止めですが…

板と板の間に張る桟の取り付けですが、ミドちゃんが
頑張っています。なかなか役に立っています。
畳の取り付けがやっと終わった所で今度は木ずりを打ち付けます。

例によって、タッカーでバンバンとこなします。

木ずりの横ストライプが今風のルーバー仕上げ的な味になっています



後もうちょっとで荒土を塗れる状態になりそうです。
続きは又明日。

2012年10月27日土曜日

東側外壁張り、そして畳取り付け!

お久しぶりです!

しかし…、このブログっちゅうもんは何かリズムに乗って書いてしまわないとダメですナ。
一旦間が空いてしまうと、どうにも億劫になってしまって。

いや、作業しながらでも
(これはちょっと面白い仕事やな…)
と思いながら、色々と文章を書いている状態をシミュレートしている自分が居るのですが、一日の仕事が終わって家に帰ると何故か完全にモードが切り替わってブログのことなど忘れているのです。

そうこうする内に実際問題、いろいろと工事が進んでおりまして、来月初めあたりにはいよいよ土壁塗りを決行する計画になっております!!

そんなここ数日間の作業工程を幾分早足でお知らせしようではありませんか!


先ずは前回の続きですが、外壁板を貼り終えてそれぞれの間に桟を打ち付けました。
上の方には古ダタミを少しずつ取り付けています。

ついに外壁二階の部分にも古畳を取り付けだしました。
折れ置き組と言う工法ならではの梁の先端が四寸ばかり飛び出ているおかげで、畳の切り欠きが多くて実に面倒でした。
もっと早くに出来ると思っていましたが、随分甘く見ていたようです。

一番上の足場に立って作業しますが、けっこう怖いです。
てっぺんは地面から約7mの高さです。

地面はこんな感じで見えております。
手すりも無くてヤバいです。

こんな調子じゃ今年の内に土を塗るのはちょっと無理っぽいな。
と思っていた所に助っ人が参上しました!

助っ人と言うのは中川村アトリエ開放展でもお世話になっている画家の北島遊さんです。
彼はつい最近まで東京に在住で、ウエブデザイナーをしながら絵画作品を制作していたのですが、このたびめでたく中川村に帰ってきました。

これからは農業をしながら芸術の方に勤しむとのことですが、まずは自分のアトリエを作る計画があります。

「それなら、お互いに作業を手伝いあおうぜ、ヨロシク!」
と先日会った時、世間話的に言っていたのですが、忘れた頃に天才はやってきました。

これで大幅にスピードアップすることでしょう。

北島遊氏に畳のサイズカットをしてもらっている間に下地の調整を済ませて取り付け。
その間にも続々と畳はカットされて行きます。いい感じの流れです。




ずいぶん家らしくなってきましたね〜!
まだまだありますが、今日はこれにて。

2012年10月8日月曜日

外壁板張り西側

八ヶ岳倶楽部での個展も無事終了しました。

お世話になった皆様、本当に有り難うございました。

仕事の再開ですが、本業の方は、長い間お待たせしている注文品が気がかりなのですが、建築の方もタイムリミットが近づいて来ております。

と言うのは、以前からたびたび書いているように、この家の壁は土壁にするつもりで頑張っているのですが、あまり気温が低くなると塗った土がなかなか乾かずに最悪の場合、凍結の恐れがあるからです。

さすがに凍ってしまうと、多分土壁がバラバラになってしまい、せっかくの苦労が水の泡です。

そんなわけで、十月中に何とか段取りできるように頑張らなければいけません。

西側の板張りに突入です。
例によって、通気胴縁と笠木を取り付けます。
このあたりの風雨状況は大体、西側からの風が強く、雨が降るとこちらの面はびしょ濡れです。
早いとこやってしまいたかったのですが、一人だとやはり時間がかかりますナ。

この作業もだいぶ慣れましたが、古ダタミが入っているのが少し面倒なところ。

例によって通気胴縁の虫除け金網貼りの工程をやりましたが
ここでは割愛します。

できました〜!まだ釘二三本での仮押さえですが。
この後、エアー釘打ち機を使ってバンバンやります。
後は南と東側面の残り部分です。時間がかかるな〜。


2012年10月2日火曜日

八ヶ岳倶楽部での個展

台風一過。
そしてまた、新手のタイフーンファミリーが南の海上に迫って来ているようですが、皆様大丈夫だったでしょうか。

私はと言いますと、先日の28日から山梨県の「八ヶ岳倶楽部」にて個展を開催しております。

初日から三日間の週末にかけて在廊して、現在は中川村に戻って又建築を再開し始めています。

八ヶ岳の方は高度も1350m程あり、さすがに肌寒い感じで本格的に秋になっている雰囲気です。


八ヶ岳倶楽部ギャラリー棟の一角に個展ブースがあります。
タイトルのでかさが少し気恥ずかしいですが…。

こちらのお店にはこの春から少しずつ作品を常設させて頂いていますが、今回はカトラリー系の小物やフレーム、花器、時計等、様々な作品を展示販売しています。

30日の日曜になったところで、肌寒かった空気が妙にあったかくなり、やはり懸念の台風がやって来たようです。

午後から雨が降り、お客様の姿もまばらに…。

四時を過ぎたあたりで本格的なザーザー降りになり、ほとんど開店休業状態になってしまいました。(ガビ〜ン!!せっかくの日曜日なのに、残念!)

工房や建築中の自宅の様子も気になり、早めに切り上げて中川村に帰ってきました。
着いてみると拍子抜けするくらいに大した被害も無かったので一安心でしたが。

最終日の10/4(木)は朝から在廊する予定です。(10:00~17:00)

是非お越しください。お待ちしております。



2012年9月16日日曜日

まだまだつづく外壁

相変わらずの日中の暑さですが、気がつくとあっという間に九月半ばになっていました。

本当はもちろん、九月になった時から気になっておりますが…。
というのは、以前にも少し触れましたが、この9/28(金)から10/4(木)の期間に個展の予定があるのです。詳しいことは私のwebsiteをごらんください。

会場は「八ヶ岳倶楽部」ギャラリーブースです。

ご存知、俳優の柳生博さんファミリーが創り上げた森の中の観光施設といいますか…、いやこの言葉だと少しニュアンスが違いますな。

いわゆる観光施設の雰囲気とはちょっと違って、私的な空間が発展していった結果、素敵な観光スポットになったような、うまく言えないですが、そんなところです。

このお店のギャラリーに今年の春くらいから、私の家具や木工グッズをすこし展示販売し始めましたが、この度は個展と言う事でちょっと気合いを入れて制作しないといけません。



というわけで、このところは本業の家具製作が忙しくなり、自宅建設の方も停滞中ですが、まだまだ報告していない作業工程もたまっています。

取り敢えず前回の続き的なかんじですが。

西側の壁面の足場が途中で放ったらかしになっていたので最上段まで追加工事しました。
もうだいぶ慣れたので、助っ人も無しで一人黙々と組み立てます。


本当に長い間、まとまった雨が降っていません。
雨が降ったら降ったで鬱陶しい気分になるのでしょうが、これだけ晴れが続くと暑くてたまりません。
とは言っても、秋の長雨が降り出す前に外壁を出来るだけ仕上げたいので、がんばらなくっちゃ(古)です。

単管の上部を屋根の垂木に固定。垂木に木材を固定して、
それと単管を焼き鈍し番線でくくります。
さすがにこれくらい高いところで作業すると怖くて疲れます。

午後になると反対側、東面が日陰になるのでこちらにかかります。
先日刻んだ庇を取り付けました。純和風ですね。何か神社みたいに
大袈裟な感じが面白くて気に入っています。

屋根面は先ずアスファルトルーフィングを張ります。
この後、水切り金物を取り付けてトタン葺きにするつもりです。

戻って西側ですが、板張り部分の下地に古畳を入れて行きます。
全部畳が入った後は例によって防水紙を張ります。
これで取り敢えず、いつ雨が土砂降りになっても大丈夫でしょう!

これから個展が終了するまでの間、しばらくは建築出来ませんが、結構疲れたのでここらでモードを変えて気分転換するのもかえって良いかもしれませんネ。

2012年9月7日金曜日

杉板張りその後等


最近の楽しみは、MilesDavisの20枚組ボックスセットCDをチビチビと聴く事です。

ここ何年かは、Youtubeを初めとしたインターネットサイトでいろんな音源を聴けるのでCDをすっかり買わなくなってしまいました。

「もうCDの時代じゃない、今後は一切買わないぞ〜!」

と意気込んでいた昨今ですが、Amazonのお知らせメールでこのボックスセットのリリースを知り、それがたまたまLPは持ってるけど、CDは無いなと言うのやら、何故か一回も聴いた事無いアルバムも入っていたりで、僕にとってはなかなか都合の良いラインナップだったのです。

気になるお値段の方がナント!¥4400です。これは一枚¥220というわけで、思わず久しぶりに購入してしまいました。中身は良いに決まっています。

そんなわけで、このところは主にMilesをBGMにしながらの贅沢な昼飯、晩飯です。



さて、自宅の建築ですが相変わらず外壁をちょっとずつ張っております。

東側妻面の板張り部分、断熱下地としての古畳が全て入りました。

畳を入れた上から防水シートを貼付けます。


南側はきだし窓のまわり。エアー釘打ち機でバンバンやります。

この釘打ち機は例によって工房わいまつ提供です。

釘打ち機で失敗したところは娘のミドちゃんが打ち付けます。
4〜5才位から本物の金づちを使って釘を打って遊んでいたのでノープロブレムです。

西側の通気胴縁もボチボチと取り付けています。

突きつけで張った杉板同士の間に上から細い桟を被せて打ち付けました。
なにか、うどん屋的な外観になってきましたが、その辺も関西人としては気に入っております。
いい感じのカツオだしの幻臭があたりに漂い始めていませんか。




東側の妻面にトイレと脱衣所の窓があり、そこのところの庇をどうしようかと以前からずっと考えていましたが、ついに決定しました。
腕木を出して母屋を掛けて垂木をかけると言う、純和風になります。

もっと簡単な箱形にする考えもありましたが、幅も四尺程なので家具と同じ要領で機械加工できそうです。
そうなれば、割と簡単に早く作れます!
横切り盤を使って垂木のかかる溝を切ったりします。
割と簡単に出来ました。

腕木のホゾ穴を柱に鑿を使って掘ります。

家具製作の時とは違っておもっきりダイナミックに鑿を叩くので気持ちがよいです。
これに比べたら家具はデリケートな仕事ですネ。




だいぶ出来てきましたが、西側の妻面がまだまだです。手間とエネルギーがかかりますわ〜。